最新肺がん免疫治療の特効薬オプジーボが異例のスピード値下げで、半額に!そのメリットとデメリットは?

患者一人当たり年間約3500万円かかる最新の肺がん免疫治療の特効薬オプジーボの薬価を
2017年2月から半額にすることが中医協で、決まった。これによるがん患者に対する
メリットとデメリットを全体からの視点で見てみましょう。

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最新肺がん免疫治療の特効薬オプジーボが異例のスピード値下げで、半額に!そのメリットとデメリットは?

薬価の見直しは2年に1回が原則で、本来なら18年度まで待たなければならない。
しかし、小野薬品工業が販売している肺がんの特効薬オプジーボは、患者ひとりに1年間使うとおよそ3500万円かかる。
皮膚がんから始まった対象となるがんの種類が拡大しており、厚労省には、
放置すれば医療費の急増を招き、健康保険制度が崩壊するという危機感があった。

期の途中での、薬価改定のルールは「市場拡大再算定」があり、これを適用すると、
25%値下げにとどまるはずであったが、世論と、海外の薬価を勘案した厚労省が、
安倍首相の指示もあって、強引に半額に決めたという印象である。

小野薬品はこれにより、「17年3月期と来期に想定外のマイナスの影響が出る」とみており、
日本製薬団体連合会は今回の措置について「現行ルールを大きく逸脱したものであり、
今後二度とあってはならない」との意見を表明したということだ。

患者の負担額は、高額医療費制度があるため、月約8万円を超えることはなく、
今回の改定で、薬価が半額になったとしても、なんら変わらない。

今回の改定によるメリットを挙げると、
健康保険制度の患者ひとりあたり負担額年3500万円が約半分になるということである。
一方、デメリットとして以下が考えられる。
1. 企業経営に予想外のリスクを与える
2. 新薬研究の意欲をそぐ

今回の騒動は、オプジーボのような新しい免疫治療剤が、
従来の薬価決定制度になじまないということを端的に示している。

オプジーボは、今年のノーベル賞。生理学・医学賞の分野で最有力とも言われていた
本庶佑京都大名誉教授の「免疫のブレーキ役」と言われるタンパク質「PD-1」の発見と、
小野薬品工業の地道な粘り強い抗PD-1薬剤の開発によってもたらされた画期的ながん免疫治療薬である。

開発や薬価が決まった経緯の詳細は以下の本サイトの記事を参照願います。

小野薬品のがん免疫薬オプジーボの薬価はほんとうに高すぎるのか?反応まとめ「製薬会社の開発意欲が削がれる」「国民の税金がむしりとられているだけ」

従来の特定のがん種にしか効かず、正常細胞も攻撃するため、副作用も強い分子標的型がん治療薬とは違って、
オプジーボはがん免疫抑制効果を持つため、各種のがんに効き(さらに対象のがん種が広がりつつある)、
副作用も少ないという特徴がある。

将来は副作用がほとんどなく、1種類のがん治療薬で、
あらゆるがんを治療することができるという夢のような話もあります。

オプジーボはもともと抗体薬のため、生きた細胞を使って遺伝子組み換え技術を使って開発する必要があり、
開発費用が高くなった。さらに、上記特長のために、今回のように患者数が少ない皮膚がんで、
まず、保険適用が認められ高い薬価が決まった後、圧倒的に患者数の多い肺がんに有効なことが分かり、
ここでも保険適用が認められたために、売り上げが大幅に伸びたという経緯がある。

さらに、世界で最初に開発されたがん免疫治療薬であったため、
薬価を決める際の外国のデーターがなかったという問題もあった。

がん特効薬オプジーボが異例のスピード値下げで、半額に日本の反応を見てみましょう。

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がん特効薬オプジーボが半額に関する日本の反応


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医療費高騰を防ぐため、75歳以上の患者や、効果が小さいと推定される患者には
使わせないという議論も見受けられるが、まずはがん患者が、
特効薬の恩恵を受けることができることが第一であり
そのために、薬価制度をどうするか決めることを優先してもらいたい。

保健医療制度を守ることは必要ですが、世界に先駆けて、日本で開発されたがん免疫治療薬の今回の開発経緯、
薬価の設定経緯を教訓に医薬メーカーが、今後の新薬開発の意欲をそがれることのない制度にしてほしいと思う。

リスクの大きい新薬開発をやる医薬メーカーが減って結局、不利益を受けるのは、
患者となる可能性のある者を含む国民全体である。

■関連記事
消費者庁、初のトクホ取り消し事件で健康食品各社へ商品調査を要請!!その意味と反応まとめ
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