村上春樹7年ぶりの本格長編小説「騎士団長」海外の評判は?

村上春樹の「1Q84」以来7年ぶりの本格長編小説「騎士団長殺し」が7月に韓国で発売され、
来春には、中国で発売予定である。海外の評判はどうであろう?日本の反応とあわせて見てみました。

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村上春樹7年ぶりの本格長編小説「騎士団長」海外の評判は?

村上春樹の「1Q84」以来7年ぶりの本格長編小説『騎士団長殺し』が2月24日に発売され、
初版と事前増刷を併せて130万部という驚異的な数字が評判となった。

しかし、日本ではその後の盛り上がりに欠け、6月になっても、『海辺のカフカ』(同)に始まり、
『1Q84』での社会現象とまで言われるブームを経て、前作の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に至るまであった
熱狂的信者であるはずの“ハルキスト”をはじめ、一般読者からの反響がほとんどないと言われている。

この原因について、「今回の小説の内容によるのではなく、春樹ブームそのものが終わったため」と専門家は指摘しているそうだ。

7月12日に韓国版が発売されました。発売初週に大手書店の週間ベストセラーランキング首位に立ち、
さらに2週連続で週間ベストセラーランキング首位に立っているそうだ。
また、インターネット書店大手のランキングでも1位を獲得した。

版元の文学トンネは「騎士団長殺し」全2巻を初版10万部で予約の受け付けを始めたが、
予想以上に反響が大きかったことから20万部増刷して発売した。

これは村上春樹作品の愛読者が新作の発表に熱い反応を示しているとのことだ(朝鮮日報参照)。

一方、中国版の発売は、早ければ来年の春節(2月16日)に、
紙版と電子版が同時発売されることが最近明らかになった。

日本で発売されてすぐに、日本語に精通している中国の読者も夜も寝ずに読破し、評価を行った。
そして、中国の多くの村上ファンが中国語版が発売されるのを首を長くして待っているそうだ。

村上春樹は中国で最も知名度が高く、最も人気で、中国語版が刊行された作品が最も多い外国人作家である。

別の面で注目されるのは、日本発売当時に、ネットで話題になった南京大虐殺に関する記述である。

中国メディアは日本の右翼勢力が真っ先に同作品に対する評価を書き込み、「反日思想」、「中国の機嫌を取ろうとしている」と批判した。
中国政府系の環球時報は、「右翼の人々から批判され、ツイッターなどで不買運動の呼びかけまで起こっているが、
発売から3日たった現在も売上部数トップを維持し続けており、すでに重版され発行部数は130万部となっている」と伝えていた。

中国メディアは「書中に南京大虐殺があったことを明確に認める部分があり、議論を呼んでいる。
南京大虐殺記念館は2日に公式ブログで、歴史に直面する村上氏の姿勢を評価した。
日本の業界関係者の多くも村上氏がこの歴史の黒幕を暴いた行為に称賛の声を贈っているなどと報道している(人民日報参照)。

確かに、その記事があることは確かだが、次の韓国の出版社に送った村上氏の言葉から、
この小説は単純に、それを目的としたものではないことがわかる。

韓国版の出版にあたり、村上氏は以下のメールを送ったそうだ。
韓国と日本の歴史をめぐる葛藤を解く文学の役割について、「歴史において『純粋に白黒つける』判断はできないというのが私の個人的見解ですが、
現在のインターネット社会では、『純粋に白黒つける』という原理で判断が行われるのが常」
「小説(物語)はそうした断片的な思考に対抗するため存在するものだと私は考えていますが、
そういう意味で、今こそ小説が一種の(良い意味での)戦闘力を備えるべき時期ではないでしょうか」と書いている。

『あるはっきりした目的を持って書かれた小説は文学的にほとんど成功していない』のが事実で、
目的は抱きながら目的をしのぐ(あるいは消してしまう)ことがどんなに難しくても、
そうした試みにぜひ挑戦しなければならないことです。できれば、その中の全員が共有できる何かを構築すべきです。

単に、歴史の黒幕を暴くのが目的なら、最後まで、説明されなかった作中の『騎士団長殺し』の絵の謎の解明が小説の主題となったはずである。

現在の日本と韓国・中国との間に常に横たわる戦時下の問題を、単純に白黒をつけるのではなく、
小説だからこそできることは何かという観点で考えたまたは、自然に身体から湧き出たものとして、表現したのではないでしょうか?

次に今一つ、盛り上がらないと言われている「騎士団長殺し」についての現時点の日本の反応を見てみましょう。
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村上春樹の「騎士団長殺し」に関する日本の反応

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現時点で、日本のネットでの評判は思ったほど悪くはありません。筆者と同様自分で購入するのではなく、
図書館で借りて読もうとするので、発売から今頃になってやっと読めたと感想が上がってくるのかもしれません。

小田原近郊に住む筆者としては、舞台となった小田原にハルキストの聖地巡礼が少ないのが非常に残念だが、
30代の購入者が圧倒的だという韓国やこれからの発売が待たれる中国で、
村上春樹の小説に込めた願いを正しく理解してもらえればと思います。

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