アメリカ「音響攻撃」で在キューバ大使館閉鎖も!そのなぞとは?

在キューバの米外交官に昨年11月から起こった音響武器攻撃はおさまることもなく8月にも発生し、
アメリカは在キューバ大使館の閉鎖を検討しているという。原因は解明されず、なぞがなぞを呼んでいる。

アメリカ「音響攻撃」で在キューバ大使館閉鎖も!そのなぞとは?

キューバで謎の音響攻撃が始まったのは、昨年11月中旬で、10人以上の米外交官と、
その家族が治療を受け、そのうち外交官2人は難聴など長期治療が必要な症状だった。

今年6月には、カナダ外交官5人とその家族も同様の症状を訴えた。
さらに8月にも被害は起きており、合計21人が被害にあっている。

その症状は難聴、吐き気、頭痛、平衡障害などで、軽度の脳損傷や中枢神経の損傷が見られる。
米国に帰国すると症状は改善するものの、一部には軽度の外傷性脳傷害、脳震盪、その他の永久聴力喪失が残っている。

米政府は事件に絡んで首都ワシントンにあるキューバ大使館の外交官2人を国外追放した。
一方でキューバ外務省は声明を出し、「徹底的かつ最優先で、緊急の捜査を始めている」と原因究明に協力する姿勢を示したうえで、
「外交官の追放は不公正で事実無根だ」とし、非難した。

人が聞き取れない領域の音を発する高度な音響装置が外交官らの自宅の内外で使われたとの米国の主張だが、
完全には原因は特定されておらず謎に包まれている。

事件の様相と原因がどこまで究明されているのか見てみましょう。

事件の様相と原因究明

<事件の様相>(theguardian参照)
いく人かの人は振動を感じ、音を聞いた。大きな音は、クリケットや蝉と似ていた。他の人は粉砕音を聞いた。
いくつかの犠牲者は耳の鳴り声で目を覚まし、目覚まし時計を手探りして、ベッドから離れると鳴り声は止まった。
その攻撃は夜にやって来て、いく人かの犠牲者は、数分の破裂音だったと報告した。

ほとんどの事件は外交官らの自宅の内外で起きているが、
最近の1件はホテルの一室で起こった。その模様は以下である。

ハバナのホテルでけたたましくギーギー鳴る音が、ベッドからアメリカの外交官を揺すぶった。
彼がわずか数フィート移動すると、全く聞こえなくなった。
彼がベッドに戻ると、想像もできないほど、苦悶を与える音が彼を再び襲った。
まるで彼の部屋をまっすぐに仕切っている目に見えない壁を通り抜けたかのようだった。

一部の被害者は、集中することや特定の言葉を思い出すのに、問題を抱えていると言われており、
米国政府が最初に認めたより、より深刻な兆しを示している。
米国は、最初に症状が報告されてから9ヶ月後の8月に初めてこの攻撃があったことを認めた。

<原因の究明>
「どれも合理的な説明はない」米国の大使館を再開する前からハバナで働いていた
元CIA関係者フルトン・アームストロングは語った。
「ミステリーに次ぐミステリーだ」と。

最初は、音響武器とキューバ人に疑いを向けた。しかし、軽度の脳傷害との診断は、音響の結果ではなさそうだと考えられており、
捜査に関与しているFBI、国務省、米国の諜報機関は混乱している。

トランプ政権は、依然として、攻撃を説明する犯人や装置を特定していないとしている。、

米国がキューバ政府に今年初めに訴えて、カナダが自らの事件を発見した後に、FBIとカナダ軍警察は、ハバナで調査を行った。
FBIの捜査官は部屋で機器をくまなく探したが、何も見つけ出せなかった。

<物理的な説明ができない>
音響と健康の専門家も同じように困惑しています。ターゲットに対して絞りこまれた局在化した音のビームを出すことは可能ですが、
音響の法則では、そのような装置はおそらく大きくなって、簡単には隠すことができないことを示唆しています。

専門家は、機器の影響が設計によって、あるいは他の何らかの技術的要因によって
局在化されうるかどうかは不明だと述べている。

「脳の損傷と脳震盪を起こすことできません」と元MITの研究者で心理音響学の専門家は述べています。
「誰かが非常に強力な超音波変換器が並んでいるプールに頭を沈めなければならないでしょう」

<攻撃は誰によるか想定できない>
意図的な攻撃だとして、調査官は、キューバ政府、治安部隊の不正な勢力、ロシアのような第3国、
またはその一部の組み合わせによって、いくつかの案をテストした。しかし、うまく説明がつかなかった。

キューバ政府は、外交通商部の声明で、あらゆる関与を否定し、完全協力を表明し、
状況を「最重要に」扱っていると述べた。折角昨年米国と国交回復を成し遂げたのに、
キューバ政府に、このような攻撃をする意図があるとは思えない。

<動機が不明>
潜在的な動機さえも不明である。調査官は、カナダ人がなぜ傷ついたのかを説明することができなくなっている。
キューバのカナダ外交官の一家10人が被害にあったとカナダ人の関係者が語っている。
米国とは異なり、カナダは何十年もの間、キューバとの温かいつながりを保ってきており、攻撃される意図が分からない。

以上のように謎が謎を呼んでいるが、事件は現在も進行中である。なぞは解明されるのか?

対キューバ政策の見直しを発表しているトランプ政権はこの問題にどう決着をつけるのであろうか?

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