京大のiPS創薬が実用化へ!他の疾患5候補薬の現状はどうか?反応まとめ

今月初め、iPS細胞を新薬の開発に使う「iPS創薬」が実用段階に入ったことが報じられた。
京大iPS細胞研究所の戸口田淳也教授が、難病「進行性骨化性線維異形成症」の治療薬候補をiPS細胞で見つけ、
臨床試験を始めるというものだ。昨年報じられた他の疾患5候補薬の現状はどうか?反応もまとめた。

京大のiPS創薬が実用化へ!他の疾患5候補薬の現状はどうか?

今回の臨床試験で、iPS創薬として候補薬を患者に試すのは世界で初めてとなる。

京大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授が2006年に世界で初めてマウスで、翌年にヒトの細胞で作製したiPS細胞を新薬の開発に使う
iPS創薬の実用化の現状を見て行きましょう。

国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」のまとめで、2016年9月時点で、
iPS細胞を使って難病の治療開発を京都大と慶応大が進めており、次の表にある6疾患の薬の候補物質を見つけたとしていた。

その後の状況を調べ、表に書き込んだ。今のところ、「進行性骨化性線維異形成症」の
治療薬候補ラパマイシン以外は大きな進展はないようである。

軟骨無形成症の候補薬として、2014年9月には、スタチンが見つかったことが報じられ、
大きな話題となったが、現時点では、臨床試験までに至っていないようである。

iPS細胞による創薬は、患者の細胞を用いて、人の臓器や組織の細胞を作り、試験管の中で、
多数の物質を試し、治療薬の候補を絞ることができるため、従来のマウスなどで、
人の病気を再現し、発症の仕組みを調べ、薬の候補物質を突き止めたうえで、
ヒトに有効かどうかを調べるやり方に比べると、創薬の開発スピードは非常に速く、成功率も上がると言われていた。

従来のやり方では開発期間が10年以上、費用が1000億以上、製品化の確率は20000分の1から30000分の1と言われている。

しかし、候補薬が見つかってから、Phase1~3に及ぶ臨床試験で、ヒトに対する有効性と安全性のテストをするのは、
今のところ従来と同じ手間と時間がかかる。

患者が少なく、売り上げがそれほど見込めない難病に的を絞り、
候補薬を他の病気で既に承認されている既存薬としたのは、その点を考えたものであろう。

課題は臨床以降の開発にかかる費用をどう工面するかにあるようだ。
難病治療薬への大手医薬メーカーの参入や投資は売り上げ規模からするとほとんど期待できないと思われる。

「ポンペ病(糖原病II型)」という難病にかかったふたりの我が子のために、会社を辞めて、
自ら治療薬「マイオザイム」を開発したというジョン・クラウリーの実話がもとになった
映画「小さな命が呼ぶとき」(2010年公開)があるようですが、誰もができることではありません。

iPS創薬が実用化へに関するネットの反応

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期待は大きいようです。

従来見向きもされなかった難病の薬に目が向けられたことは大きく、何とかこの芽を育てて、
患者さんの期待に答えるような仕組みを作って行くのは国の責任であると思われる。

ただ最近の動きとしては、iPS細胞の創薬応用を推進するため、京都のベンチャー「iPSポータル」が、
理化学研究所バイオリソースセンター提携契約を結んだとのニュースが伝えられた。

iPS細胞を使った創薬分野が活性化し、難病に限らず、
世界的にみても困難さが増している新薬開発への大きな後押しになればと思われます。
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